水道水をおいしく飲む方法 vol.1
「水道水をおいしく飲む方法」について3回にわけて記事を掲載していきますのでよろしくお願いします。
水道水をおいしく飲む方法 vol.1
水道水には消毒目的で次亜塩素酸ナトリウム(俗称:カルキ)が添加されています。衛生上の観点から言えば
不可欠ですが、臭気味の観点からは、決して良いとは言えません。そこで、簡単に残留塩素を除去する方法を
お教えいたします。
1.市販の浄水器を使う
結論 市販の浄水器は瞬時に残留塩素を取ることを第一の目的で作られているので、残留塩素は取れて
当たり前であるが、一定間使うと取れなくなってくるので、一定の期間が過ぎたら交換しなければな
らない。蛇口の先につける小型のタイプの中には脱塩素後に発生する細菌を防ぐために、臭気を感じ
ない0.05mg/L位の微量を残しているのもある。
2.備長炭、竹炭による吸着除去
条件 浜松市常光水系の水道水1Lに、見かけ表面積73cm2の竹炭~75cm2の備長炭を使い、ブランクと
共に常温暗所に浸漬・放置した結果(残留塩素の変化)
ブランク 0.61mg/Lが32時間放置後→0.3mg/L
竹炭 0.61mg/Lが32時間放置後→0.02mg/L
備長炭 0.61mg/Lが32時間放置後→0.03mg/L
結論 竹炭、備長炭共に多少の効果はあるが、すぐに使いたい時には役に立たない。
3.汲み置き試験
条件 浜松市常光水系の水道水200mLを300mLの共栓三角フラスコに入れ、冷蔵庫内(3.5~4.5度)に9時間
放置した結果
室内(暗所) 0.61mg/Lが9時間放置後→0.45mg/L
冷蔵庫(フタ有り) 0.61mg/Lが9時間放置後→0.48mg/L
冷蔵庫(フタ無し) 0.61mg/Lが9時間放置後→0.33mg/L
結論 良い原水の水道水は一晩放置しても、残留塩素は殆ど無くならない。
*注意:記事の内容は、弊社水質研究所内で実施した試験データを記載しており、全国の水道水に対しての共通
見解ではありません。