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滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.3 news

大学産業新着情報 大学産業ラボ滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.3

滅菌消毒装置と薬品と維持管理の役割 vol.3

今回は、「滅菌消毒装置を理解する」と題して、記事を掲載していきます。

■塩素製剤の注入点が直接水に触れている場合は、次亜塩素酸ナトリウムと水中のカルシウム・マグネシウムと反応して接触点で固形の結晶物を生じ閉塞してくる。その頻度は、その水の総硬度量によって異なってきます。(硬度が50mg/Lを越すと早くなる)
注入弁を外して希塩酸に浸漬させて溶かすとか、飲用可能な希塩酸を塩素注入ポンプで注入し溶解する(使用中に外さないで対処できるが、定量ポンプ及び注入ホース内の塩素製剤は水に置換しておかないと塩素ガスを発生して危険である)
■接液部分のOリングやダイヤフラムの素材は、次亜塩素酸ナトリウムには耐食性のあるバイトンゴムでできているが、使用薬品により機器製造メーカーの設計より早くやせてくるので、定期的に早目に交換する必要がある。
■滅菌装置は間断なく塩素消毒が続けられるよう、法律により予備機を必ず設置しておく事が求められている。また本管への注入点は1ヶ所で兼用しない事が望ましい。
■次亜塩素酸ナトリウムを注入する機器は、他のポンプ類に比し法定償却年度までそのまま使用できるものはかなり少なく、途中で部品交換・Oリング交換などの他、薬品により又薬品の使用方法により、注入点で詰まりを生じメンテナンスを必要とする頻度が変わってくる。
■定量注入ポンプの注入量は、最大注入量の1/3以上で使用するのが良い。
今後の掲載予定内容
 ・次亜塩素酸ナトリウムを理解する
 ・次亜塩素酸ナトリウムの品質と特性を知る
 ・残留塩素濃度を均一にすること
 ・薬品の特性と装置
 ・安い薬品を使いこなすコツ
 ・維持管理の仕事を理解する
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民