知っておきたい水の話 vol.6
今回は、「水をおいしくする条件」と題して、記事を掲載していきます。
1.物理的条件
1)外観・・・・無色,透明で変な泡立ちの無いこと。
2)水温・・・・体温マイナス20~25℃が美味しいといわれる。
因みにお湯の方も体温プラス20~25℃が飲み易い温度であると言われている。
3)環境・・・・臭気ぷんぷんの汚い所で飲むより、雰囲気が味にプラスになる。
4)清潔感・・・ピカピカに磨かれたコップ、清潔な環境、これも大きい要素になる。
2.生理的条件
1)体が要求しているとき・・・・汗を沢山かいた後、サウナの後、酔い醒めの時、 塩辛いものを多く食べた後、
喉が渇いている時、体内水不足の時。
2)飲み慣れた水・・・・第三者がえーっと思う水でも、飲み慣れた人には美味しいもの。
3)緊張,興奮していないとき・・・・美味しさは気持ちがゆったりと落ち着いた時に初めて味わえるものである。
3.気象条件
1)温度・・・・汗ばむ暑さと、水温との温度差が10℃以上あると美味しく感じる。
2)湿度・・・・乾燥している方が、体表面からの蒸発量が増えるため美味しく感じる。
また”おいしい水”を作り上げる要素は次のようにも言い換えることができる。
1.水側の要素
1)視覚によるもの・・・・無色,透明,変な泡立ちの無いこと。
2)味覚によるもの・・・・無味。
3)嗅覚によるもの・・・・無臭、鼻に直接入る臭いと、口・舌の関門を経由し鼻に抜ける風味の二つある。
4)水温 ・・・・飲む水の温度。(体温との差)
5)清潔度 ・・・・飲む水の入っている容器のきれいさ、周りの清潔感。
6)環境 ・・・・飲む場所の雰囲気、汚さ、臭気、騒音も関与。
7)安心感 ・・・・有害細菌等でないであろうこと、重金属や有害化学物質等含んでないだろう事の
信頼感、安心感が必要。
2.飲む側の要素
1)体の要求時 ・・・・体内水量,質のアンバランス状態(汗による水分・電解質の排出時、アルコール摂取時の
血中濃度アンバランス時、塩分の摂りすぎによる血中濃度のアンバランス時)の時、
喉の渇きとして体が水を求め、調整のため水分を必要とする時。
2)慣れた味 ・・・・刷り込み現象による、既知の味覚による安堵(懐かしさも同居)・安心感。
3)弛緩している時・・・・体がリラックスしている時、興奮・緊張時は神経が味覚に集中しない。
4)気温 ・・・・発汗が促されるやや高い外気温度。
5)湿度 ・・・・発汗が促される周りの乾燥度。
今後の掲載予定内容
水をまずくする成分
筆者:大学産業株式会社 前会長 曽布川 尚民