蛇口から出る「水の色」について。3回目「黒い水」
3回目の今回は「黒い水」について解説します。
「黒い水」の原因は、水中に溶けているマンガンによるものが多い。マンガンは鉄に比べると酸化がゆっくりのため蛇口の所では気が付きにくいが、ポットや汲み置きの水が暫くすると何となく黒っぽくなってくるものである。飲料水基準は0.05mg/L以下であるが、完全に酸化されるとマンガン濃度の約300倍の色度を呈する。マンガンがわかる最も多い現象は蛇口から”黒い”ポチポチの粒子が出てくることによる気づきでる。これが最近の浄水器ブームと重なって「蛇口から活性炭が出てきた」と間違えて依頼して来る人も多い。しかし、浄水器の場合、構造によっては本当に初期に黒い活性炭の粒子が出てくることもあるようなので、前後の因果関係をよく調べて見なければならない。
次回(4回目)・・・「緑色の水」について解説します。