小型浄水装置「デバクターSA」
概要
少人数で「沢の水」を使っていた人々は、住まいの上流の沢に堰を作り取水源とし、コンクリート槽の中に砂を敷き詰めた緩速ろ過(自然を生かした良い方法ですが)を通して生活用水を作ってきましたが、閉塞すると水の出が悪くなり、そのたびに砂の表面をかき取り、洗浄して戻す作業をしなければならないといった管理する上での難点がありました。
管理者が高齢化してくると、足場の悪い山道を登ってのかき取り作業は困難になり、いつしか砂を外へ出してしまい、原水のまま使っているのがほとんどの現状です。これを解決するために試行錯誤の結果生み出したのが「デバクターSA」です。
用途
沢の水などを飲用水に使用している飲料水供給施設。
その他、低濁度水でお困りの現場で。
特徴
- 逆転の発想から考え出した「押し込み圧吸引ろ過法」により、
ろ過水質の安定化とともに本体重量の軽量化を可能としました。 - オールインワンタイプで、人手で運べる重量、装置内の配管・配線
などがすべて完了し、
現場で簡単な「基礎工事」・「据付」・「接続配管工事」・「電気工事」・「小屋組立工事」で完成です。 - 1品オーダーでなく8割強の水源に合う標準化した装置とすることで、
水質分析・条件確認をして販売するという間接経費を大幅にカットし、コストダウンを図りました。 - 本体はSUS304のステンレス製の全自動式で、設置後の維持管理がほとんど不要です。
- 100V400Wのろ過ポンプにより雨天時1m³/h(晴天時2m³/h・Max)の処理が可能です。
仕様
項目 | 内容 |
浄化可能な項目 | 濁度・一般細菌・大腸菌 |
---|---|
本体寸法 | 外形寸法(mm) 1350W×600D×1300H |
装置空重量 | 128kg(運転重量 約320kg) |
処理能力 | 降雨時1m³/h(晴天時2m³/h・Max) |
ろ過方式 | 押込み圧吸引ろ過法 |
本体材質 | SUS304 |
接続口径 | IN:32A OUT:25A 排水:50A |
自動制御方法 | タイマーによる電動三方弁制御 |
滅菌方法 | 流量比例滅菌(フィーダー18W、薬液タンク容量1.8L) |
※改良のため、予告なく変更する変更することがございます。
この商品を使用しているお役立ち事例
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小型浄水ろ過装置を飲料水供給施設に納入(沢水用 小型ろ過機)
小型浄水装置「デバクターSA」をご提案し、受注・施工をさせていただきました。(施工年月:平成25年3月) ■デバクターSAの特長は、 1.コンパクト設計・運んで置くだけのユニット型のため、従来の装置より安価で、施工時間の 短縮も可能となります。 2.100V400Wのろ過ポンプにより雨天時1m³/h(晴天時2m³/h・Max)の処理が可能です。 ■小型浄水装置(デバクターSA)の詳細についてはこちら ■この商品に関するお問い合わせはこちら詳細はこちら -
小規模集落向けに沢水の色度・濁度除去装置を設置(沢水用 小型ろ過機)
一般の水処理プラントメーカーが販売している水処理装置では規模が大きく、現場の要望に見合わなかったため、新たに開発した小型浄水装置「デバクターSA」を提案しました。 現地にデモ機を設置し、1ヶ月に渡りデータ収集・水質分析を行いました。その結果をうけて、装置の新設に至りました。現在良好な水質を維持しています。 技術レポート(詳細データ)はこちら.pdf詳細はこちら